上図も頭部骨格系の展開標本ですが、魚種はカンパチ(体長40cmくらい)です。
魚類の骨の多くは、平板状あるいは棒状です。いわゆる頭蓋骨は大きな塊ですが、その塊も数々の骨が組み合わさったものなのです。それ経緯から、そもそも新鮮な骨はかなり透明感がありますが、調理したりそのまま放置するといわゆる「骨色」になってしまいます。
骨色に違和感を示す人もいることも確かなので、上図の骨は恐竜化石のような色合い/具合となるように染色したので黒っぽく見えています。古代色染色による骨パズルのつもりです。
例えば、それらの骨格標本は「Fig.29」からのスライドで参照が可能です(上スライドの下欄のFig番号をタップで移動・参照してください)。
なお、古代色Piscneスケルトンとした理由は違和感回避だけではなく、地球科学の観点から「恐竜の骨はなぜ骨色じゃないの?」に対する問いのつもりです。
例えば、地球は水の惑星など色々な表現がありますが、地殻成分には鉄分が多いことも特徴です。その経緯から、生物進化/地球進化の成果物、その多細胞化や動物などが生きる仕組みには鉄イオンに関連した錯体分子(ヒモグロビンなど)や酵素(コラーゲン合成系)などがあることも重要な情報と思っている次第です(生物学習のポイント)。
また、実演生物学ではFe含有分子に基づく水生物環境の重要性についても言及したいという観点も堅持したいため、古代色PISCINEスケルトンを取り上げています。
水生物環境保全については「スライドFig.57」の下欄に記したサイトで言及しました。重複しますが「ココをタップ」でそのサイトへ移動参照してください。
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