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2018生物学
生物学演習、バーチャル顕微鏡像一覧

動物組織学組織標本観察の自主トレーニング: MTZ-1>

この講義/シートの名称は「動物組織学」ですが、
通称は「組織学 自主トレ」です。

スマフォで魚類組織30部位の観察は「ココをタップ

〔 ** 本編の『はじめのメッセージ』へ移動 ** 〕

このシートの構成はココ自主トレの項目はココ

(動物組織学 実験の資料へはココ

動物組織学の
ガイダンス・要点・15回講義内容へ」
(別シートへ移動して参照です)

はじめの一歩組織標本観察の前提 20項目

動物「組織学実験」資料」は「ココ
・・・・・・・・・・・
このシートから他へ移動する
迷子
になるのでブックマークを付設これ重要

本編/本シートには下線文字列でリンク先がたくさん付記されてますが、最初は本シートを最下部まで
とりあえず「斜め読み」で参照して下さい。その後、クリック・リンク先なども利用して下さい。

<自主トレQ下番号の部位は何?:なぜ・どうして・どのようにして:それ本当?>

部位「選択番号」をクリックすると
その解説・拡大画像
へ移動
します:下図がMTZ-1です

下図マニュアルはココをクリック、 バーチャル顕微鏡観察へ:はココ


<上画像の番号の名称」、名称を番号へ「」>

(上図をスマフォで参照する場合はココをクリックで移動してください)
上番号の移動先からここに戻る時はボタン〔選択シートへ〕をクリック。
移動先のパネル操作法はココ
 
補足長軸切断面の考え方を参照、 バーチャル顕微鏡組織像の一覧へ

先頭行へ移動

目次概要とはじめのメッセージ
  (本編の構成はココ、自主トレ項目はココ

    • 「組織学」も含め複雑系「生命科学」の「スッキリ・なるほどね!」には「構造」や「介在性構造レベル」の意味意義の理解が必要です。それらは「スマフォで気軽に実演生物学」の「0. 概要・要点」や「1. 階層性」でも 参照が可能(時間がある時にはスマフォで気軽に通読してみて下さい:上記の下線付き文字列をクリックで当該サイトへ移動します)。
    • 本講義の基本姿勢は「なに・なぜ・どうして・どのようにして:それ本当?」です。
    • 組織像も実体であり、その実体を「構造:要素の配置とその繋がり」 と読み替え、「命題・原理・実証」の観点から「描き・見て・考え・話し合う」という形式で行う予定です
    • 学習の場は、試験を除き「個人の知識レベルの確認の場」ではない。従って、質疑応答では「一般的に言えば・・かも」というような対応が必要。つまり、質問に対する返答で用いる主語(I, We, or It )には配慮をしてほしい/オウム返しが便利(このことを様々な観点から考えて欲しい:優れたミミテーションも必要)。

20**年度 動物組織学の概要/講義項目(予定)

 :区分/項目・予定15回+:HASOBE担当

 (具体的な実施済み授業/講義の内容へはココをタップ
 本授業では主に下記の区分と項目について講義します:予習復習も必要です。

G.
#
区分 # テーマ・概要・資料:組織学Web自主トレーニング 
序論 復習 A

1) 構造と学習マトリックス、
2) 現実実体の枠組み(科学の見方)、
3) 動物生理の基本、
4) 介在性構造レベル、

 

B

組織観察の前提20条
 or アンケート式演習講義、
魚類マクロ組織
 MTZ-1画像30部位の観察/常用解説、Galleryサイトの紹介、

 

C

HE染色組織標本、標本作製法、
染色原理とその特徴、

 

4大
組織
上皮
D

4大組織(概論)、
動物組織の基本構造(概念図/化)

 

E

上皮組織の所在/区分/由来、
上皮組織の性質5項目、皮6つ

 

F

主要な器官臓器のシート構造
(肝臓、腎臓 etc)

 

結合 G

ウラ世界の話
:結合組織の9区分・特徴とその由来

 

筋肉
神経
H

階層構造性と筋組織、
多様な細胞の見方/考え方
:感覚・内分泌・神経
:細胞くんとパラニューロン

 

各論 I

複雑系の見方/考え方
:眼の構造、鰓の構造、など

 

J

体形と骨格:魚類骨格系、
頭部骨格と鰓弓系、骨パズル

 

Web
学習
K

自習:スマフォ実演生物学の「要点」と「階層性」、Gallery主項目の確認、VR顕微鏡標本の観察、マクロ組織の話合い

 

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<動物組織学のための自主トレーニングの項目>

・下記項目は自主的に試してください。・授業「動物組織学」の概要は上表と講義中。・この表の下には「本シートの構成」:その解説も講義の場で。

最初の一歩

ガイダンス
 授業の主なイメージは
ココをクリックで参照。
スマフォで気軽に実演生物学:0.概要・要点 1.階層性

0 自主トレ
の前提

組織学「組織標本観察の前提 20条」
 :ココをクリック

1 試して(1)

魚類マクロ組織画像(上図 ココ)は何箇所分かる?

2 試して(2)

はじめの一歩の実践編
 :側面俯瞰図による体内構造の確認と組織観察

3 試して(3)

巨大ポスターの質疑応答
 :話し合いと解説アンケート式演習講義(2)

4 試して(4)

マクロ組織の話し合いで気ままに話し合い、
 :Jump解説も確認。

5 確認だよ(1)

染色の意味するところ・なぜどのように染まるのか?
 :実践観察の指針

6 確認だよ(2)

組織染色標本:どうのように作るか
 :組織標本作製技術のサイトへ

7 復習だよ(1)

体構造の側面俯瞰図による
 「体の中身の描き方」:ココ

8 復習だよ(2)

動物生理の基本「2系6要素」
 :器官系11区分と順列・配置:ココ

9 復習だよ(3)

生物学演習:構造と個体生物学と
 介在性構造レベルの考え方:ココ

10 常用
参照(1)

階層構造レベルの見方・考え方・進め方:ココ

11 常用
参照(2)

動物組織4区分:四大組織(専門一般)
4大組織とその関連用語

12 常用
参照(3)

組織学の命題(見方)・原理(考え方)・実証(進め方)
:箇条書き:ココ

13 配布/印刷
プリント

No.1:履修確認用,  No.2,  No.,

14 遊び
クイズ

シリトリ魚〔ココ〕、そのクイズ、 

マクロ組織でこれは何?、サカナの腹側重層配置図

実演生物学Gallery
  のサイト#

組織学関係の資料#は講義に合わせて紹介予定。

体区分・基本構造細胞の性質細胞組織

発生起源細胞機能骨格系肝/腎

鰓/血管培養細胞像 バーチャル顕微鏡一覧
#0, #00, #000,  
#01, #02, #03, #04, #05,  #06, #07, #08, #09, #10,#11, #12, #13, #14, #15, #16, #17, #18, #19, #20,#21, #22, #23, #24, #25,#26, #27, #28, #29, #30, #31, #32, #33, #34, #35, #36, #37, #38, #39, #40, #41, #42, #43, #44, #45,#46, #47, #48, #49, #50, #51, #52, #53, #54, #55, #56, #57, #58, #59, #60.

上記1以外は別シートなので「このシートへ戻る時」は文字列 組織学自主トレをクリック。

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T. 本シートの構成

下文字列をクリックで 本シートの概要/項目 へ移動します。また、別シートの実践サイトへ移動が可能です。

迷子防止のためブックマークなどを敷設すると便利です。

本シートTop :ニジマス稚魚3cmの
 パラフィン包埋4μm薄切HE染色標本傾斜縦断面

A. はじめに動物組織学の概要(話題1から5)、

 話題1. 組織学の位置付け、 話題2. 組織学の学び13項目、

 話題3. 組織学に必要な予備知識

 話題4. 組織像はどこにある

 話題5. 前提項目の自主学習法/サイト紹介、話題6.その他

B. 自主トレ-1:観察の常用「平易な視点」
  :これは何?への対応法(視点9項目)
C. 自主トレ-2:組織標本観察の視点
  :前提11項目(組織を考える視座視点)、 

D. 自主トレ-3:主な関連サイトについて  E, 補足

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U. 動物組織学実験
  「組織観察法・標本作製法」に関わる項目
   (別シートへ移動して参照してください)

 * 試しの一歩組織観察自習法

  (顕微鏡操作・側面俯瞰図による体内構造の確認
 

 1)必須 実践観察の指針(染色原理などの基礎知識)

 2)必須実験技術組織標本作製法/HE染色(連続スライド)
  * PDFで参照の場合は下記です、

   組織標本作製技術/PDFミクロトーム操作法/PDF

 3)ニジマス解剖実験法/スマフォ対応
   (PDFで参照の時はココをタップ)、

 4)配布プリント(PDF?).

#1(顕微鏡の構造と確認)、

#2(必須:組織標本顕微鏡観察の図説/指針)、

#3(マクロ組織標本画像:縦断面/横断面)、  

#4(必須:組織標本観察法PDF:記述解説)、

 5)観察法PDF資料:組織観察の前提20項目

 6)はじめの一歩の組織観察
  :側面俯瞰図による体内構造の確認と組織観察
   (上記4の配布プリントPDFを一覧するスライド集)

 7)自主トレ-4(組織像の索引と切断面の考え方)、

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V. 動物組織に関わる視座視点
 (下記をクリックで別シート

 8)動物組織の見方・考え方・進め方

 9) 階層構造[視座:視点一覧]へ 、

 10)迷路の歩き方11)マクロ組織の話し合い

 12)バーチャル顕微鏡観察像一覧

 13)クイズ:MTZ-1部位の確認

 14)クイズ:MTZ-2,3部位の確認
 **)マクロ組織の話し合い

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W. 組織学の用語別シートで参照

4大組織とその関連用語、*英和組織用、*組織学の基本用語一覧*Web検索用語「1年生の解剖学辞典」で確認してね。

・・・・・・・・・・・・・・・

お願い:「質問された時の回答」について:重要

学習の場では、個人の知識レベルの確認は行わない・を行ってはいけない。試験の時は別。それゆえ、質疑応答では一般的には・・・・ではないですか?」程度で回答すること。

 その後はこれに関連して誰でも同様に発言協議する
 (イチャモンもOK)。
 演習講義なのでなんでもあり・権利の一時譲渡「パス」もOK
 ただし、謙虚の美徳?「無言で下向き」はダメとしたい。

最終的には「共有した疑問」に基づき、その関連要素の繋がりとして、その考える筋道「ロジック」のSHOWingを目的とする(Tellingには限界があるので)。

 以上のことはとても重要です。協力をお願いします。

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2    2
(画像をクリックで拡大表示: 左 Fig56    右 Fig57)

**上下の図はとりあえずの標本作製の概要:作製法の詳細:参照はココをクリック**

2 2 2
(クリックで拡大: 左 Fig58   中 Fig59   右 Fig60)
先頭行へ移動  

<はじめのコメント:時々書き換えてます。>

組織・組織学とは体の中身に関わるとても重要な表現形式(階層構造レベル)である。材料を薄切・染色してはじめてその実情が分かる光学顕微鏡レベルの実体なので、その理解には幾つかの前提知識も必要である(作製法や染色原理などの知識)。また、多様な生命科学の視座視点も深く関わり複雑であるが、事の始まりは「抽象ではなく具体:そこには形が見える」であり、その考える視点・疑問に思うことは「見た通り」である。誰もが観察可能な実体「組織染色標本」である。つまり、貴方が感じた疑問に基づき組織学や生命科学は構成されている。知識レベルとは無関係に話し合いができるたいへん「高度な学問レベルの門」がいつも組織学にはある。これ本当:基本の学びである。
 実体・構造なので、そこに「要素の配置とその繋がり」がある。あるはないとの境界の理解に基づき成り立っている。誰もが認める「見方・考え方・進め方」の集大成が組織学である。専門用語を用いなくても組織学は理解できる。
  平素な観点や疑問を大切にすることにより、その筋道が見えてくる。主体的な課題である。知識と知識をつなぐ知識の学びの典型である。このことこそが動物組織学を学ぶ目的であるかもしれない。例えば、組織に関わる疑問の抽出は「マクロ組織の話し合いが適している。試してほしい。大正解を求めるものではないが道筋が見えるはず。それで「動物組織学演習」である。
 最大の課題は、話し合い「Telling」に、如何にして「Showing」状態を組み込むか、共有するかである。それで構造に基づき「命題・原理・実証:話し合い」が必要である。話し合いでは個人の知識レベルの確認を行ってはいけない。
先頭行へ移動

<パネル操作マニュアル:概要>

(MTZ-1:魚類マクロ組織の俯瞰構造図)
下図は、上に示した「MTZ-1マクロ組織像」の選択番号をクリックした場合に示される移動先(移動シート)の状況。

下図の右列に示した移動先から左上の選択シートへ戻る時はボタン〔選択シート〕をクリックする。〔 部位選択シートへ戻る

先頭行へ移動

<はじめに:組織標本観察の自主トレーニング>
 実践サイトは「はじめの一歩」あるいは「マクロ組織の話し合い

 初学者が組織染色標本(プレパラート標本)を観察すると戸惑う(とする)。例えば、魚類のマクロ組織像(上図)を見ると「なに・なぜ・どうして・どのようにして・それ本当?」になってしまう。それで、以下に組織標本観察の基本的な指針・方針・方法の概要を記す。
 但し、初学者が何を目的にどの程度まで「組織観察」を進めるかは「その場その時その課題」であるが、ともかく生命科学の理念「実体(実在)と概念の連立」、つまり顕微鏡下の組織像またはマクロ組織(印刷画像)などを見て「なるほど」と思えることだと思う。この場合の「なるほど」とは「そう思える根拠:概念/考え方」が観察対象の様態を説明しているということ。つまり、その要素とは「体構造の成り立ちに対する各種の視点」である。視点/学理が必要である。
 いずれにしても、組織観察や組織学は複雑怪奇な面が付きまとうが、それでも考える筋道は確かにあるを期待したい。その方法はプロセス(経験値)であるので、段階的な方法が可能であると思っている。下記はその手順である。ちなみに、実体あるものには構造(要素の配置とその繋がり)がある。この「構造:要素の配置とその繋がり」ということを念頭に置いて自分自身の疑問に向き合うことは何かと都合が良いはず。試してみよう。なお、下図は組織標本観察に必要な視点/観点の全体像である。

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・・・・・・・・先頭行へ移動・・・・・・・・・・・

 組織学の位置付け組織学を学ぶとは組織学に必要なこと
   組織像はどこにある自主学習法その他

「体の成り立ち/体構造」は複雑であるが、とりあえず、

実体あるものには「構造」がある。

構造とは「その要素の配置と繋がり」、

複雑な場合は「階層性/階層構造」、所謂「ツリー構造」を導入する。

その要素は「形態と機能(形と役割)」から考える。

形態とは「役割を示す形」であり、

機能は「物性(性質)依存」である。

なお、実体にはその「由来/起源/継承」を認めることができる。

よって、実体/形態に関わる模式図は「概念図」と考え「プロセス」から取り扱う。

「その他」も無視できないので、それらは「共有命題」となる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<形、役割、仕組みと由来、その他>
<部位・形状・名称・繋がり・区分・役割・仕組み・由来・その他>

2 2
<4大組織(4 Basic Tissue):上皮組織・結合組織・神経組織・筋組織 >

リンク先「体の基本10項目」・「シリトリ魚」・「MT-Q」へ

動物の「組織」とは、パラフィン切片などの「体の薄切り」を特定の技術で染色した結果、体内が染め分けられ分別される顕微鏡レベルの「体内の形態/構造」である。
**構造とはその要素の配置と繋がり**
・・・・・・・・先頭行へ移動・・・・・・・・・・・

話題1. 動物組織学の位置付け

科学、生物学(生命科学)、個体生物学3領域(上図左) と組織学の関係を考える。つまり、組織学の成り立ちである。
ちなみに、「組織」とは動物体の階層構造レベル「器官と細胞」をつなぐ介在性の構造レベルである。分かりやす構造レベル(器官と細胞)をつなぐ介在性レベルは、器官系や巨大分子などと同様にその取り扱い・視座視点が不明瞭になることも多い。そのため学理体系では組織4区分(四大組織:上皮、結合、筋、神経組織の4区分)を与えている。しかし、組織という構造レベルにも見方・考え方・進め方がある。そのことを本講義では確認する。命題・原理・実証:話し合いを行う。

語彙「組織学・組織」とは?:サイト組織観察の前提20条 へ移動し参照。

話題2. 組織学を学ぶとは(概要)

体構造の成り立ちを「形態学的」に細胞レベルから理解すること。
  (構造とはその要素の配置と繋がり、形態とは機能を示す形)

組織切片染色標本/組織染色プレパラートの顕微鏡像を起点とすること。

よって、標本作製法・染色原理・その特徴を理解すること。

体組織に関わる図譜画像・模式図・概念図を理解すること。

そのため、体構造や形態を「4大組織」という概念から理解すること。

つまり、組織4区分「上皮・結合・神経・筋」とは何かを理解すること

更に、各組織を発生学的な由来(起源)から理解すること。
 (細胞シートの形成と変化に基づく連続性・極性から理解すること)

多様な形態を示す細胞の見方・考え方(機能形態)を理解すること。

結果的に、体全体あるいは機能単位「器官」の構造を階層性から理解すること。
(体の基本単位は細胞であり、体は細胞と細胞間物質からできている)

つまり、平素な視点下記9項目から体の成り立ちを説明すること。 
部位・形状・名称・繋がり・区分/構成・役割・仕組み/物性・由来・その他

専門用語(日英対訳・語彙)にも慣れ親しむこと。

体の「形、役割、仕組み、由来、その他」を「現実実体の枠組み」から考察すること。

つまり「実体と概念の連立」に努めること:終わりはないよ!

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話題3. 組織学を学ぶに必要なこと(体の見方の基本と標本作製技術)。

組織染色標本作製法(ex. パラフィン包埋薄切HE染色標本)の概要。

ヘマトキシリン・エオシン(HE)染色の原理とその特徴

動物体の成り立ち「階層性(階層構造)」という考え方。

動物生理の基本:2系6要素・器官系11区分と順列/配置
(器官臓器などの生理機能に関する基本的な知識)

体内構造の側面俯瞰図:サイト「体の中身の描き方」。
(描いた「線」とは何か・上皮組織/細胞シートとは何か、を考えよう)

サイト「描き見て考える」の各項目。

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話題4. 組織標本の図譜画像はどこにある?

生物学関係の図説集や組織学教科書の図譜や模式図を参照する。

Web検索用語(下記など)で調べる。
(組織学、組織染色標本、バーチャル顕微鏡組織観察、Web Histology など)
あるいは「Histology web sites」を参照。

サイト「実演生物学」TopPageの付録1「Webテキスト/図書参考書の一覧」 を参照。

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話題5. 上述では意味不明・自主的に学びたい人は下記(段階的な取り組み)
  (下記のサイトはPage Top/先頭行の項目から移動する)

サイト「マクロ組織の話し合い」を参照
:平素な疑問を取り上げ、視点9項目から「体の中身」を考える。

サイト「階層性:視座視点一覧」を参照する
:動物体の階層性という考え方に連続性と具体性を確認してみよう。

本サイト「組織学自主トレーニング」を参照(先頭行付近を参照)。
:論より証拠、組織学に関わることを自主的に試してみよう。

個体生物学の概要を俯瞰したい時はサイト「描き見て考える」で。
:やはり、いろいろな経験値も必要だと思うときに参照する。

サイト「バーチャル顕微鏡観察:MTZシリーズ
:でも、考える糸口が欲しい時は実体を観察する。

その他のサイト「シリトリ魚」・ 「マクロ組織Q」・「3D骨パズル
:つまり、楽しみながら?の体の中身を考える。

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下記は、BU大学 組織学コース
(URL: http://www.bu.edu/histology/m/index.htm)

<Introduction>

 Success in a histology course depends on the student's understanding of the course objectives. These are:

To learn microscopic anatomy of the tissues and organs of the human body.

To learn histological terms and concepts for the purpose of identification and precise communication.

To develop a systematic thinking process as a means to identify histological preparations correctly.

To understand the relationship between microscopic structure and function.

To understand the preparative procedures used in histology and how they affect the visual image.

 By methodically reviewing images in this database you will learn to identify cells, tissues, organs, and parts of organs correctly. You learn to do this, not by memorizing the images, rather, by learning how morphological features relate to function and by understanding which features are most diagnostic of organ systems and organs of the systems.

 In medicine, as in histology, this intellectual process involves art as well as science. The art lies in knowing which questions to ask, and in what order, in your systematic process of elimination.

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<自主トレ1. 観察の常用「平易な視点」:これは何?への対応>

 組織標本観察に対する各自の経験や知識レベルは一様ではない。しかし、印象直感的な1次情報とその取扱いは、自発的な疑問が生じる根拠であり、取り組みへの「平等な前提」である。それら感覚的なこと(事象)を「組織観察への対応」としてあえて整理すると「部位・形状・名称・繋がり・区分(構成)・役割・仕組み(物性)・由来・その他」という平易な観点に区分することができる(と思っている)。つまり疑問の整理・視点9項目である。
 知識レベルとは無関係に「疑問」は生じるが、学理概念を適切に利用するにはそれなりの時間や訓練を必要とする。それで上記の視点9項目を誰もが使える「観察の常用:平易な視点」として利用してほしい。この部位は何?、ここはなぜこんな形?、と意識する事で疑問を整理し適切な課題へと変換させることを目的とする。
 下記「視点」に関連する「要素:考察ポイント」の欄には抽象的な用語を列記した。観察においては自分自身の疑問を、事例「要素」などから具体的な視点とし、その後に「考察ポイント」として精査してみる。その時の基準となるのが次節の「自主トレ2」である。なお、要素の欄に示した#番号はサイト「視座:視点一覧」の項目に対応する。 その「視座:視点一覧」へは「ココ」をクリック。

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視点 その要素:考察のポイント (下記「事例」の意味するところは?)
1 部位 体部位・体軸・体断面・体腔管腔・背腹側、
2 形状
(色様態)
切断面、中空/実質、管/腔、層状/束状/細胞塊/細胞間物質(基質)、オモテ/ウラ、断面、染色性、
3 名称 名称(一般名、様態名、所在名、物質名、人称名など)、器官系名、器官名、組織名(上皮・結合・筋・神経)、細胞名、物質名、発生学用語
4 繋がり 器官系、細胞シート、基底膜、ウラ側、基質、断裂?
5 区分 器官系/器官区分、組織区分、細胞区分、物質区分、核の所在、
6 役割 生理機能、器官系区分、細胞生理(4大組織)と形態
7 仕組み 構造と物性、形態と機能
8 由来 所在の根拠(外胚葉、中胚葉、内胚葉)、
9 その他 4大組織「上皮・結合・筋・神経」の構成区分/名称

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<自主トレ2
 :マクロ組織標本(ヘマトキシリン・エオシン染色)観察の前提/視点>

下記は、組織観察の前提「事前に考えておいてほしいこと」であるが、あるいは、観察の時々に適用する考察の指針・視点である。

前提1. 主な器官臓器の部位・所在や繋がりを「模式図的な体内構造」として理解する。概念図を描いてみる。その観点は、2系6要素11器官系区分と順列/配置とその役割。補足:観察部位の推定には不可欠である。必要に応じて「動物体構造に対する視座:視点一覧」を参照する。また「シリトリ魚」などで確かめてみる。主要器官は器官系区分でリスト化しノートに列記し「確認項目」として利用する。

前提2. ヘマトキシリン・エオシン(HE)染色の原理と特性(組織染色性)について理解する。補足:「組織」とはつまるところHE染色などで分別され染め上がる体内の形状や様態に基づく考え方(概念)である。「組織自主トレ:観察の基礎知識」を参照。

前提3. 組織標本は体構造の断面(薄切面)であり、立体(球体、円柱、それらの中空体・変型体)とその各種切断面(形状)との関係は体内構造の推定に不可欠である。

前提4. 「器官・臓器」は実質性器官と中空性器官に大別され、それら器官は4大組織(上皮組織、結合組織、筋組織、神経組織)の規則性(性質)に基づく構造体である。補足:必要に応じて消化管の横断面に対する概念図を描いてみる(サイト「描き見るか考える:組織の基本構造」を参照)。なお、本項目には下記も関係する。

前提5. 体内の空所は「体腔・管腔」など少数限定であるが、標本では標本作製に伴う「人為的断裂」も散見される。あるいは標本作製中に生じた可溶性物質の溶出部分である(グリコーゲン顆粒、脂肪など)。

前提6. 体腔管腔の「壁面」は切れ目の無い細胞シート「上皮組織」であり、基本的にはその所在から3種類(上皮、中皮、内皮)に区分される。損傷を受け易いところは重層上皮であり、その他は単層上皮である。上皮細胞(組織)の直下に位置する「基底膜」は体内構造に「オモテ側/ウラ側」という明瞭の基準(方向性)を与える。補足:基底膜は光学顕微鏡では明瞭な層/膜ではないが見ると分かる実体である。「壁面」という観点から上記1の「描いた線は何?」を考察してみる。ウラ側の主要組織は結合組織であるが、筋・神経組織も含まれる。基本4組織の所在は胚葉性を反映する。

前提7. 「結合組織」は基本4区分であるが「中胚葉由来の細胞と物質」でもあり、それら区分とその要素は事前に確認する。細胞間物質/基質とその産生細胞は限定的であり、それぞれは特有の形態様態を示す。「これは何だ?」の時には「結合組織区分」から推定するは有効である。補足:「組織自主トレ:4大組織と用語」、あるいは「描き見て考える:4大組織と由来」を参照。

前提8. 高倍率観察による細胞形態や配置/配列は「核の所在」に基づき認知する。細胞の形態や構造、また、細胞の配置や基質との関係は、その生理機能(吸収、分泌、感覚、など)を反映する。補足:「横紋筋は融合細胞であり多核巨細胞」などと「ウラ側の細胞や組織」は特にその形態や配置が特徴的であり限定的なのでリストアップし、更に参考書などを参照する。またはサイト「描き見て考える:多様な形の細胞の考え方」。なお、細胞の外形はその細胞膜表面糖鎖などにより「ヘマトキシリン好性」であり、わずかに識別可能である。

前提9.(全体に対する補足1):上記は標本観察の前提「観察前には意識してほしいこと/確認しておくこと」であるが、実践的には観察と平行して「これ何?」と思ったときに改めて振り返ってみることも現実的である。しかし、前提は前提なので通読し意味不明なところはチェックしておこう。

前提10.(全体に対する補足2):標本観察や図譜写真を見る時は、「これは何?」とあえて意識する(は大切である)。つまり、自分自身の課題としてピックアップし、その根拠を考察することが「学習の本質」であり、そのプロセスが目的でもある(とも言える)。但し、達成感も必要である。よって、視点を定めたら簡単にあきらめることなく切り進む勇気も必要ある。上記項目や各種教科書の参照がその支えとなるはず。

前提11. 上記に基づき部分的にでも組織観察に慣れ始めたら、器官系区分に基づき、教科書などを参照しながら、主要な器官臓器の構造やその生理を細胞レベルから考察する。本サイト上部の「はじめに」の実践サイト「はじめの一歩」を改めて参照してみる。

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<自主トレ3:関連サイトについて>

上記の「自主トレ1・2」は、言うは易し行うは難し、でもある。時間的な余裕も必要である。それほど時間がないという場合もある。その時は、関連するその他のサイト(下記参照)により、予習や演習として、随時、種々の観点から取り組んでみることも「組織標本観察」の目的に沿った事と考えている。下記文字列で当該サイトへ移動する。

関連サイト1. 「自主トレMTZ-1:指定部位の確認

サイトガイド: :本テキストの上部・はめ込み画像。

コメント:画像に示された番号付近のクリックにより、その指定部位の低倍率拡大像が表示される。更に、補足ボタンにより示される画像は順次拡大され、また一部解説が付記される。

関連サイト2. 「マクロ組織の話し合い

サイトガイド:本テキスト上部の文字列「マクロ組織の話し合い」から移動。

コメント:マクロ組織画像を見た時に生じる「これは何?」という平易な観点からの対応策、つまり疑問の取扱いについて「話し合いの視点9項目」から考察するを主目的としている。

関連サイト3. 「マクロ組織の話し合い」の[Go-to-MT]

サイトガイド:上記サイト1「マクロ組織の話し合い」の右パネルのボタン[Go-to-MT]から。

コメント:マクロ組織の話し合いのはめ込み画像「MTZ-2」の番号指定部位に対する質問(部位名称を問う)が表示される。クイズ形式でマクロ組織MTZ-1の構造(器官系名・器官名)を確かめる。なお、選択画像の右パネル下には[NEXT]・[BACK]ボタンがあるが、その横の[★印]ボタンは解答をダイレクトに表示する。

関連サイト4. 「バーチャル顕微鏡観察:MTZ-1ほか」

サイトガイド:本テキスト上部の文字列「バーチャル顕微鏡観察」から、あるいはTop Pageの「The Web-Histology of Fish」から文字列から移動。種々のバーチャル組織画像が設定されている。

コメント:本テキスト上部の「自主トレMTZ-1:指定部位の確認」の組織像をそのままインターネット地図の様式、つまり同一画像の拡大・縮小・移動が可能な様式、とした魚類マクロ組織の「バーチャル顕微鏡観察」。サイトのボタン[Legend]により解説付きの体内組織像が現れる。

関連サイト5. 「シリトリウオ」または「シリトリウオ:クイズ

サイトガイド:本テキストの先頭行「描き見て考える」をクリック、移動先のB2。

コメント:サケ科魚類の体内構造(器官臓器)を連続スライドとして確かめる。

関連サイト6.「組織学用語・解剖学用語

サイトガイド:本テキスト上部の文字列「用語集」から。あるいはTop Pageの基本区分:付録2「実演生物学の用語集」から

コメント:クイズ形式による日英対訳が基本であるが、カタカナ発音が付録する項目もある。 、サイトガイド

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本編の取扱い法
 :上図「魚類マクロ組織 MTZ-1」の観察・操作・考察>

 上図(MTZ-1)は、ニジマス稚魚(切断面長軸の実長は約20mm、薄切4μm)の組織切片HE染色標本像である。組織標本観察の自主トレーニングのために掲載したが、その目的は「体内構造の事例紹介」だけではない(とあえて言いたい)。上図は画像情報ではあるが観察者にとっては「現実実体」でもある。現実実体は時に「複雑系」であり、同様に「マクロ組織像:全載標本」はその解釈の対象としてこの上ない材料でもある。つまり、本組織像(本システム)を通じて、「現実実体を考察するプロセスを経験してほしい」ということも重要である。複雑なものの「見方や考え方はいろいろある」となってしまうが、それでも「考える筋道」はある、としたい。よって、答えを求めるものではない。なお、ここで用いる「現実実体の枠組み」は下記である。文末に示すところである「ココ」。

  A1. 現象/状況・・A2. 実体/実在・・A3. 本質/原型
     ↑       ↑       ↑    
     ↓       ↓       ↓
  B1. 役割/働き・・ B2. 機能/仕組・・B3. 性質/物性

 マクロ組織像(MTZ)を考察する視座は「解剖組織学・生理生化学・発生遺伝学」、つまり「形・役割・仕組み・由来・その他」であるが、一括すれば「細胞生物学」である。平素な視点を共有すれば下記9項目である。

1)部位, 2)形状, 3)名称, 4)繋がり, 5)区分(構成), 6)役割(物性), 7)仕組, 8)由来, 9)他

 初学者においては不慣れな「サカナ/魚類組織」であることから戸惑いもあると思うが「サカナもヒトも同じだよ」という乱暴な視点で取り扱う(とその理解は深まると思う)。以下に本編の利用法、操作法、や体内構造の理解に関する補足について記す。
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A. 画像サイト(上図)の操作法(概要)

このシート(テキスト)は上図があるので「選択シート」である。上図(MTZ-1)に付記した「番号付近をクリック」するとその矢印部位に関する説明サイト、つまり「スライド画面(基本スライド)」へ移動する。

スライド画面の右パネルには、ボタン「Next/Back」、「補足 or 拡大」、「選択シートへ戻る」などがあるので、随時、利用(クリック)する。

スライド画像(基本スライド)の隅に「赤三角-印」がある時は、右パネルの「補足 or 拡大」 をクリックし、補足スライド(Ref-A):拡大画像や補足、を参照する。

補足スライドは4段階(Ref-A,-B,-C,-D )設定であり、同様に「赤三角-印」の時は「補足 or 拡大」をクリックし、参照/確認する。  

B. 魚類組織標本の見方/考え方

上の組織像(MTZ-1)はサカナの傾斜縦断面、つまり「体の側面図」である。常々「サカナの中身」を考えている方は少ない。よって少し戸惑うと思うが、ヒトの体内構造(器官臓器の配置)なら分かるのではないだろうか。サカナはその体型のため側面を上に「まな板やお皿」に置くが、もし腹側から見るとその体内構造は「ヒトとかなり類似している」と考えることもできる。試しに「サカナの腹面重層図」のサイトへ移動し、確かめてほしい。また疑問も作ってほしい。移動は上の文字列をクリックする(戻る時は文字列「組織観察自主トレ」である)。

重複するが、動物学的には「サカナもヒトも類似している」という視点が可能である。それらは、「体の基本10項目」や「マクロ組織の話し合い」としてまとめてあるので必要に応じ参照する:上の文字列をクリックして移動する(戻る時は文字列「組織観察自主トレ」である)。なお、これらの移動先は本ページの先頭行にも示してある。

補足:組織画像の「MTZ-1」は、あるニジマス1個体を薄切4μmで約1000枚の連続切片とした1枚(プレパラート)である。その連続切片は、10枚間隔で取り上げ、約100枚の間欠連続標本として再構成した。つまり10セットを作成した。その内8セットは全国の主要な生物教育研究会(都生研など)に既に配布済みである。つまり、MTZ-1に近接した組織標本はそれら研究会や教育センターなどが保存している(はずである)。MTZ-1の正式な標本番号が「702-J-81」であり、よって、保存先においてはこの番号の近接(番号)標本を実際に観察することが可能である。

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下記の表を「リンク解説付き」で参照するときは「ココ:視座:視点一覧

資料1. 脊椎動物体制の階層構造に対する
基本的な「視座」:考えても良いこと
視点 動物体は複雑であるが「体制の基本」として
その「要素」を抽出すると
1 階層性
(構造区分)
- - 個体-器官系-器官-組織
-細胞-細胞小器官-巨大分子-分子 - -
2 個体
最大単位
<体の成り立ち・多様な形態・統合的な見方>
(ex.下記一覧、骨格系、系統発生)
3 1次
体型区分
1)体部位、2)体軸、3)体断面、4)体内腔、5)体節分節
4 2次
体型区分
<A. 体性系 (体壁性器官):背側>
<B. 臓性系 (内臓性器官):腹側>
5 動物生理の基本
器官系
の役割
** ネコの前にサカナを置いたらどうなるか? **
・・・2系6要素+α・・・
<A:1) 受容 → 2) 伝達 → 3) 実施>
<B:4) 吸収 → 5) 運搬 → 6) 排出>
<C: 7)調整、8)境界/保護>

6

器官系
11区分と
順列配置
<A: 1) 感覚系、2) 神経系、3) 筋系、4) 骨格系>
<B: 5) 消化系、6) 呼吸系、7) 循環系、8) 泌尿系、9) 生殖系>
< C: 10) 内分泌系、11) 外皮系 >

7

器官
機能単位
<主要器官の理解:多様性と統一性>
器官:形態的に周囲と区分され
独自の機能を示す組織集合体
<部位・形状・名称・繋がり・区分・役割・仕組・由来・その他>

8

体腔管腔
その壁面

形の連続性
<体管腔は基本3種(腸管導管、体腔、血管)>
内壁は「上皮組織」と総称され、
所在から「上皮・中皮・内皮」
「管腔-上皮組織/基底膜」の極性は体内に
「オモテ側/ウラ側」の基準を与え、視座を定める。

9

組織
構造単位
** 体の薄切り2色で染めたらどう見える? **
<4大組織:1)上皮組織、2)結合組織、3)神経組織、4)筋組織>
(特定の細胞と細胞間物質の集合体、各領域は基底膜で分別される)

10

所在の根拠
構造の
由来/起源

受精卵・・<1)外胚葉、2)内胚葉、3)中胚葉>・・咽頭胚
(発生段階での所在に基づく区分、シート構造の変化に基づく様式)

11

細胞の
基本的性質

検証考察
の対象
** 細胞をシャーレに入れたらどうなるか? **
基本的性質は「足場依存性」であり「細胞シートの形成」と考える
発生過程:細胞シート→(脱シート化→移動→再シート化)→分化

12

細胞
基本単位
<体は「細胞と細胞が生み出す細胞間物質」でできている:細胞説>
(細胞構造と機能の基本、細胞とECM、ヒト細胞は約300種)

13

細胞小器官
構成要素
< 1)細胞構造の基本、2)膜系構造体とその由来 >
(形・役割・仕組み・由来・その他)

14

細胞生理の基本
概念化の
論理
** 細胞自身は何をしている? **
2系6要素-器官系11区分の配置との対応
(細胞の分子生物学 第4部の構成、遺伝の基本とは?)

15

分子
生体分子と代謝
** 牛が草を食べたら牛乳ができた **
<5大栄養素と物質代謝/循環>
(糖、窒素、脂質、補酵素、生体微量元素、核酸)
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A

動物体に対する
一般的な
視座
形・役割・仕組み・由来・その他
解剖組織学・生理生化学・発生遺伝学:細胞生物学
部位・形状・名称・繋がり・区分・役割・仕組・由来・その他
(区分=構成、仕組み=物性/性質)
なに・なぜ・どうして・どのようにして・それ本当?

B

現実/実体の
枠組み
配置図
A1. 現象/状況・・ A2. 実体/実在・・ A3. 本質/原型

(科学)・↑↓   ↑↓    ↑↓ ・(技術)

B1. 役割/働き・・ B2. 機能/仕組・・ B3. 性質/物性

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以下の図は上部「挿入パネル:番号付きMTZ-1」に用いる画像

< 0. XXX>

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig0、中 Fig00、右 Fig000)
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□1. XXX

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig1   中 Fig2   右 Fig3 )
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2 2 2
  (画像をクリック: 左 Fig4   中 Fig5   右 Fig6 )
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<2.XXX>

2  2 2
(画像をクリック: 左 Fig7  中 Fig8  右 Fig9 )

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<3. XXX> 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig10   中 Fig11   右 Fig12 )
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<4.XXX>


<5.XXX>

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig13   中 Fig14   右 Fig15 )
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<6.XXX >

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig16  中 Fig17  右 Fig18 )
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2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig19   中 Fig20   右 Fig21 )

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<7.XXX>

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig22   中 Fig23   右 Fig24 )
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2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig25   中 Fig26  右 Fig27 )
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<8.XXX>

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig28   中 Fig29   右 Fig30 )

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<9.XXX>

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig31   中 Fig32   右 Fig33 )
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2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig34   中 Fig35   右 Fig36 )

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2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig37   中 Fig38   右 Fig39 ) 
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<10 .XXX> 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig40   中 Fig41   右 Fig42 )
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<11.XXX>

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig43   中 Fig44   右 Fig45 ) 

2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig46   中 Fig47   右 Fig48) 
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2 2 2
(画像をクリック: 左 Fig49   中 Fig50   右 Fig51) 
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<12.XXX>

2  2   2
(画像をクリック: 左 Fig52   中 Fig53   右 Fig54) 
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<13.XXX>

2 
(画像をクリック: Fig55   )
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補足:組織像観察とは?(認知する/観察するとは)

 小難しく言えば「組織像」は複雑(系)である。はじめて組織標本(プレパラート)を見るとそこにはいろいろな「形や色」が見える。初学者には何がどうなっているのか分からないということも多い。それを読み解くのが「動物組織学」の狙いであるが、それは一義的には「分かる人には分かる」世界であり、専門的には各論重視であり時間と経験が必要である。 あえて言えば、「知識用語優先学習」の典型のような学習である。
 しかし「これは何だ?」という疑問は知識レベルに関係なく誰にでもあり、それを「意識し、取り組み、理解する/納得する」、あるいは「話し合う」筋道も必要である。つまり「分かる」ための一般論である。疑問は「なに・なぜ・どうして・どのようにして」でもあるので疑問はつきない。それでも考える筋道の基本はきっとあると思いたい。本節ではそのことを考える。 (ちなみに関連サイトの「マクロ組織の話し合い」でもそのことを取り扱っている。)
 繰り返しとなるが、はじめに、顕微鏡や虫眼鏡で組織像(プレパラートまたはデジタル組織像)を見る。形や色が見える。静的な実体なので「現象」ではなく「状況」は確かにそこにある。少し戸惑う(ということにする)。「あれは何だ/これらは何だ」である。例えば、解説のない「MTZ-1:マクロ組織像」はこの例である。困惑するが慌ててはいけない。そこには必ず状況を構成する「実体/実在」がある(と考える)。
 実体は状況をできるだけ正確に表現したもの、「区分/分類」したものであり、時に複数の要素から構成されている。一般的には誰かが決めた名称、時に専門用語で区分され/表現される/認知される。そのためその知識や用語に馴染みがないと多少面倒でもあるが、その専門用語をできるだけ省略するまたは平素に表現すれば、それほど困ることではない。つまり、正確な状況説明を行う。その結果、当初の困惑はいつのまにか幾つかの「論点」になる。つまり、正確な疑問が表出される(視点が定まる)。「この部分は何・なぜこうなっているの?」であり、そのことを考察する(話し合う)とうまくいけばそこには「本質」が生まれるはずである。 「なんとなく分かった気がする」である。
 この本質は、自然科学の場合、既に判明していることも多い(疑問がある場合は研究対象となる)。良い意味での「学理体系:総論」である。つまりそこには「ロジック」のような展開がある。それを「本質」と呼ぶ。実際にはいろいろ違っているはずの形や色であっても、人は戸惑うことなく「同じ」と理解する。学理体系はそこに典型としての「原型」を求め「共有命題」として取り扱う傾向を示す(しようとする)。概念図による表出がなされ科学論となる。以上の経緯を図示すると以下のような配置図となる。

 <現実/実体の枠組み:配置図>

  A1. 現象/状況 ・・ A2. 実体/実在 ・・ A3. 本質/原型
     ↑         ↑          ↑    
     ↓         ↓          ↓
  B1. 役割/働き ・・ B2. 機能/仕組 ・・ B3. 性質/物性

 サカナの体構造や組織を常々考えている人は少ない。サカナと言えば「左前頭であり、食べてよし、釣って・愛でてよし」の対象であるが、今回は「マクロ組織の話し合い」であり、魚類組織像の解析であるので、立場の違いから異論もあると思うが、この場合は「ヒトもサカナも同じだよ」となる。
 例えば、消化管らしいところを見る。その状況は、よく見ると管腔内に面した部分は「なんとなく層状」である(構成されていることが分かる)。それを区分するとその実体は「上皮組織」と定義される。「上皮組織 epithelium」とは「オモテ側/上側にある細胞の層」という意味であるので、その本質は、更に良く観察/考察すると、体の基本単位「細胞」が隙間なく平面的に配列したものと判明する。つまり「細胞シート」である。更に更に観察すると、体腔管腔も含め体の表面は全て細胞シートから構成されていることが分かる。「シートからの体つくり:本多さんの著書の内容」となる。以上がA系列(形態学的)の見方であるが、それらを機能的な観点から扱うと下の系列Bとなる。
 本質/原型はその構成単位が持つ「性質/物性」に依存したものである(と考える)。よって、細胞の性質は、一部例外もあるが、基本的には「足場依存性」であり、その結果として「細胞シートの形成:体は細胞シートからできている」となる。物性を示す単位やその集合体には「機能や仕組」がある。更に、外部環境との整合性からそれらは時に「役割/働き」を示す。その働きや役割は、繰り返しとなるが、現象や状況として捉えられる。
 以上が「現実・実体の枠組み」であるが、もちろんこれらは「論より証拠」であるので、慌てず騒がず「考える筋道」として利用する。組織という形態には機能があるという話にもなってしまうが、強調したいのは、上記の「枠組み」に基づく「マクロ組織の話し合い」は「ロジカル・シンキング・トレーニング」の事例として好都合という話でもある(生物系が嫌いでない場合)。ただし、言い過ぎとは思うが上記の配置図とその要素は組織像観察のためという訳ではなく、多くの主体的な疑問の論法/枠組みとして共有するが可能である。
 ところで動物体を考える(話し合う)は方法は、一般には「1」解剖組織学、2」生理生化学、3」発生遺伝学」の枠組みによるが、最近ではその基本単位から全てを「細胞生物学」として扱うことも可能である。ちなみに、前者の区分を平素な表現とすると「形・役割・仕組・由来・他」となる。これでは区分が粗な場合は次の区分項目を用いる(ことが可能であると思う)。

1)部位、2)形状、3)名称、4)繋がり、5)区分(構成)、6)役割(物性)、7)仕組、8)由来、9)他
 
 つまり、組織像を考える(話し合う)場合、言い換えると「自然物の成り立ちを通訳/翻訳/代弁する」の話題は一般的には上記の9項目で十分かもしれない、と言うのが結論である。
 誰にでも分かる枠組みを大切にしてほしい。答えはすぐでないかもしれないが「共有命題:Open Question」は大切である。但し、最小努力の最大効果を期待したい時は専門用語も有効である。

**本編は以上で終わりです**

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