<単位「細胞」を基軸とした動物体の成り立ち> ★★ 2011年度〜 実演生物学:実験講義の実践展開 ★★ (担当 東京海洋大学 海洋科学部 羽曽部正豪) 魚類培養細胞による形態形成に関する基礎実験 (通称:お絵描き実験) 本シートでは、目次/構成 と 本編の概要と特徴 を説明する:各部(本論)へは下記の「目次/工程 項目」の文字列で移動する。 本講義では「魚類培養細胞を用いた細胞実験」を行なう。その実験方法 (材料と方法) や役割/意義に関する図説解説は、下記[1]の文字列をクリック。また、実際に実践の場で用いた講義スライドを参照する時は[2]の文字列をクリック。 1. 細胞実験キットの取扱いと実験実技
図解集
2. 実験講義に用いたスライド一覧へ移動 <実践展開の工程と概要> * 実験講義を受講する上での諸注意 :「ここ」をクリック:講義スライド一覧へ 1日目の構成 (下記項目をクリックで対応シートへ移動) 2日目の構成 (下記項目をクリックで対応シートへ移動) 3日目の構成 (下記項目をクリックで対応シートへ移動) <Topへ移動> Ch.1 序論(通読項目)・・(約15分) □ 1(命題1) 科学と共有命題:1) 定義と論理性、2) 生物学の課題 概要:本章「序論」は通読項目である。言わば「準備体操」。実験講義を始める前に自主的に通読し本実験学習に対するイメージを掴む。実験講義の終了後、その意味するところに頷くようになる事を期待したい。 <目次Topへ移動> Ch.2 導入(1)・・(約45分) □ 1(解説1) 基本実験(Exp.A:お絵描き実験) 概要:本章「導入-1」では、(1) 本実験講義の柱となる「魚類培養細胞による形態形成に関する基礎実験:通称 お絵描き実験」の概要を解説する。(2) 5工程からなる本実験の初期段階を実施する。(3) 主要材料に対する見方・考え方も考察する。 <目次Topへ移動> Ch.3 実験観察・・(約150分:90分+60分) □ 1(Exp.A) 実技Step2, Step3-1 ・・1日目昼休み:以下は午後・・ □ 4(Exp.A) 実技Step3-2:底面状態の確認 概要:本章「実験観察」では、「お絵描き実験」の実技工程を引き続き実施する。実際に培養細胞を扱い、細胞培養を行なうので、生きている動物細胞の姿(細胞像)も平行して確認する。つまり、顕微鏡で細胞像をスクリーンなどに投影し、生細胞の動き/形態変化などを観察協議する。関連して「細胞培養」に関わるトピックスについても話し合う。結果的に「生細胞に対する基本的なイメージ」を構築する。 <目次Topへ移動> Ch.4 実験考察・・(60分) □ 1(協議4) Q4.実験条件の考察:基質状態と細胞接着の関係 概要:前章 3-4(Exp.A) 実技Step3-2:底面状態の確認、により、「お絵描き実験」に対するイメージは明瞭である。本章Ch.4「実験考察」では、なぜ本実験が可能かについて、考察する。つまり、幾つかのクイズを基に「材料の細胞に対する特性」を協議する。結果的に、科学実験の進め方について、その一端を確認する。 <目次Topへ移動> Ch.5 まとめ/考察・・(約60分) □ 1(要約4) 細胞の基本的性質:接着/伸展/移動/配列 概要:本章「まとめ/考察」では、本編「培養細胞実験」から得られた実験結果に基づき、動物細胞の基本的な性質を確認する。同時に、培養細胞と生体組織細胞の基本的な類似性を考察し、細胞レベルから「生体の成り立ち」に対する基本的な視点を構築する。お絵描き実験に対する「まとめ」である。つまり、実験科学論の基づき構成された本編実験学習に対する考察を行なう。 <目次Topへ移動> Ch.6 導入(2):細胞標本の観察・・(約60分) □ 1(Exp.A)実技Step5 (染色標本の観察) 概要:本章「導入(2):細胞標本の観察」では、前日の経緯を踏まえ、実験的に作成した「細胞染色標本の観察」を行なう。関連させ、目次表記のような項目も、適時、講義内容に関連させ実施する(時間的な制限に配慮)。前日の概要を確認し本日の展開への糸口とする。 <目次Topへ移動> Ch.7発展-1:細胞が生きる仕組み(生育条件と環境)・・(約60分) □
1(協議10)Q10.動物細胞と細菌の違い(技術と性質) 概要:本章「発展-1」では、動物細胞の位置付けを多面的に考察する。その基本的な視点は「細胞が生きる仕組み」であり、培養細胞と生体組織細胞の両面から考察する。発展的には幾つかの「生体現象」を取り上げ、それら事象を考察する視点の提供をこれまでの実験学習から導き出す。基本単位「細胞」の基本的性質の重要性を確認する。 <目次Topへ移動> ・・2日目:お昼休み・・ Ch.8 発展-2: 生体構造(細胞-組織-器官)の概念化はなぜ必要?・・(約90分) □ 1(解説 6) 細胞構造 概要:本章「発展-2: 生体構造の概念化」では、これまで扱ってきた「細胞・組織・器官」について、その「見方/考え方/進め方」について、改めて話し合いを行なう。つまり、生物特有の模式図(細胞構造や体内構造)とは、どのような概念化から成り立っているかを解説/協議する。その目的は、経験科学として概念化された古典的な学理体系の重要性を再考するためである。結果的に、本編の主題「細胞」の見方/考え方/進め方、例えば「細胞の分子生物学」とは、誰もが納得できる従来の枠組みに位置付けされるものであり、生命科学に特有の専門性は、現在においてもそのクラシックな共有命題を必要とすることを再確認するためである。生物学にも他学と同様に最低必須要素があることを思い浮かべるためである。 <目次Topへ移動> Ch.9演習-1:マクロ組織の話し合い・・(約120分) 概要:本章「演習-1:マクロ組織の話し合い」では、姿形が明瞭な魚類の全載組織標本(マクロ組織ヘマトキシリン エオシン染色標本:図9.1)を材料に、これまで実験学習の対象とした「細胞レベルに基づく生体の成り立ち」を実際に演習として確認する。話し合い/協議を通じて「体の見方」を体験する。 □ 1(協議16)Q.16.疑問を大切にする。 概要: <目次Topへ移動> ・・2日目:終了・・・・・・・・・・ <3日目の構成> 3日目. 選択学習: A.マクロ組織 or B.細胞生理 or C.比較解剖学 概要:3日目は、前日の経緯から、Ch.9 演習-1「A.マクロ組織の話し合い」を更に継続実施する(を基本とする)。各自が標本の顕微鏡観察し、主要な観察部位の実体を評価する。用いる「マクロ組織HE染色標本」は1個体の連続切片として作成されている。よって、体内構造を立体的に考察することも可能である。 Ch.B 細胞生理(発展実験と考察:恒常性と細胞構造) <目次Topへ移動> 本テキストは、2011年、学外受講者向け実験講義(多くはSPP)の場において配布した印刷テキストそのものである。実験講義を進めるに必要な最低限の資料(課題項目、基本解説図、など)を時系列で配置した。その概要と特徴は、下記の箇条書項き項目である。なお、実技実験のため「図説実験マニュアル」も配布した。
<以上、「Ch.0」は完了:先頭行へ移動 > <記入例> <戻る>
|